皆さん、こんにちは。
5月になって、街の植物も緑が増えて、暖かくなってきましたが、皆さんはいかがお過ごしですか?
今回は、自分の飼っている猫ちゃんに起きた誤飲についての話をしようと思います。
保護猫の3歳の兄妹の、画像の左の子が男の子の琥珀(こはく)くんと右の子が女の子の潤(うるみ)ちゃんです。
2025年の4月の中旬に…。
画像の左の子の琥珀くんが、私の仕事のお昼休憩中に、私が少し目を離した隙に、私のお昼ご飯の唐揚げを食べてしまいました。
その日、食欲元気は変わらずありましたが、その食べた3日後くらいに頻回嘔吐して、その次の朝はご飯を食べなくなりました。
血液検査をしてもらい、少し肝臓の数値が高い程度でした。
その日、皮下点滴はせず、様子を見ていましたが、2日くらいご飯を食べず、便が緑色だったので、再度、血液検査と腹部エコーをしました。
血液検査も腹部エコーも、特に問題なしでした。
その日、皮下点滴とお薬をいただいて、様子を見ました。
皮下点滴とお薬を2日くらい続けてから、その日の夜になんと、ご飯を食べてくれました。
何をきっかけに食べるようになったのかは不明ですが、それ以降は嘔吐もなく、ご飯をすべて食べてくれるようになりました。
今回、琥珀くんが食べてしまった唐揚げですが…。
唐揚げには脂分が多く、塩分も高い場合がある為、猫ちゃんの消化器系に負担をかける可能性があります。また、人が食べる唐揚げには、猫ちゃんには与えてはいけない香辛料や調味料が使われている事もあります。
注意点
・脂っこいもの
揚げ物や脂身の多いお肉は、猫ちゃんには消化しにくいので避けるべきです。
・塩分
猫ちゃんは人と異なり、汗を流す事ができない為、塩分をうまく体外に出す事ができません。その為、塩分の多い食品を摂取する事で、腎臓疾患や心臓疾患を進行させてしまう事が知られています。
・調味料
醤油、ソース、マヨネーズなどの調味料は、猫ちゃんには毒性のある成分が含まれている可能性があるので、与えないようにしましょう。
・生のお肉
生のお肉には、サルモネラ菌やカンピロバクターなどの細菌が潜んでいる可能性がある為、必ず、しっかり加熱をしてから与えるようにしましょう。
唐揚げの味を覚えてしまったからなのか、それ以降、私がご飯を食べている時、すごく興味津々に私に駆け寄るようになりました。
(あれからは、一度も与えてはいません)
最後になりますが…。
今回、琥珀くんがしんどい想いをしているのを近くで見て、たとえ食べた量が少量でも、猫ちゃんにとっては命の危険がおおいにあると改めて痛感いたしました。
もし、人が食べるご飯を誤って食べてしまった場合は、早期に治療をしてあげれば、つらい想いをさせずにすむ事もあるので、その際は、診察時間外でも一度、お電話にてご相談していただけたらと思います。
過去のブログで、誤飲の事を書いておりますので、そちらもご参考ください。
適切なご飯と量を与えて、わんちゃんと猫ちゃんにとって何が危険な食べ物なのかを知って、大事なわんちゃんと猫ちゃんといつまでも長く健康で過ごしましょう。
ただいま、5月の末まで、春のフィラリアの健診のキャンペーンをやっておりますので、定期的な健康チェックもおすすめしています!
気になる方は、ぜひ、当院までお気軽にご相談ください!