こんにちは、宝塚まりも動物病院です。
夏の蒸し暑さもだんだんと薄れ朝晩は過ごしやすくなってきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
突然ですが、
Q,ワンちゃん・ネコちゃんで関節炎疾患の子はどのくらいいるかご存知ですか?
A,ワンちゃんは5匹に1匹で高齢犬や大型犬に多く、ネコちゃんは3匹に1匹で1歳以上のネコちゃんの約70%以上が関節疾患です。
CⅡNE
そこで、今年から新しくCⅡNE(シーツーエヌイー)という尿から分かる関節炎マーカーを秋の健康診断に伴い導入しました。
CⅡNEとは、変形性関節症の早期発見につながる検査になります。
軟骨の変性により早く尿中に放出された軟骨の成分を検知するため、運動器に関連した兆候がない早期の段階で発見できます。
変形性関節症は関節の軟骨組織が薄くなることで変性し、慢性の強い痛みを伴い動かしにくくなります。早期発見により、臨床徴候の発現を予防または遅延させるとともに体重管理、サプリメントの給与、環境の改善、薬剤投与など適切に疼痛を管理することが出来ます。その結果健康寿命延長にも繋がります。
関節炎の症状は?
<ワンちゃん>
・足を引きずる
・ゆっくり歩くようになった
・散歩に行きたがらなくなった
・ゆっくり立ち上がる
・動作が鈍くなった
・階段が苦手
・撫でられるのを嫌がる
<ネコちゃん>
・毛繕いをしなくなる、頻度が減った
・爪とぎをしなくなった
・トイレがスムーズにできなくなった
・動かずに寝ていることが多くなった
・高いところにジャンプしなくなった
・触られるのを嫌がる
予防と治療方法
・肥満の子では関節に負担が多くかかります。そのため食事管理や適度な運動が必要です。
・高い所から降りる際はジャンプしないように降ろしてあげる。
・サプリメントの給与
・薬剤投与
生活をしている中でワンちゃん・ネコちゃんたちの変化にいち早く気付けるのは飼い主様です。
気になることがございましたら、健康診断の際にお気軽にご相談ください。