こんにちは、宝塚まりも動物病院です。
少しずつ日差しが春めいてきました。皆様いかがお過ごしですか。
今回はノミ・ダニ予防についてお話していきたいと思います。
ノミ・ダニとは
ノミ:日本の犬・猫に寄生するノミのほとんどがネコノミといわれています。成虫は吸血から2日で卵を産み、部屋の隅などで1~10日後に孵化して幼虫になります。その後成虫の糞や動物のフケを食べて成長し、8日ほどでさなぎになり1週間経つと成虫になります。
感染している動物の体や周囲に落ちたフケのようにみえる黒色のノミの糞は血液成分を含むため、水に濡らしたティッシュなどの上に置くと赤く滲むことからノミの寄生を確認することが出来ます。
~症状~
・吸血による痒み
・貧血(特に子犬子猫では命にかかわる場合があります)
・アレルギー性皮膚炎
・感染症を媒介
・寄生虫を媒介

ダニ:日本に数十種類が生息しており、地域や環境によって生息する種類が異なります。
<マダニ>動物に寄生した成ダニは吸血して体が数倍に膨れると動物の体表を離れて卵を産卵します。卵から孵化した幼ダニは草木に潜んで動物が近づいた際に、付着して吸血します。幼ダニは数日間吸血すると動物から離れて脱皮し、若ダニになります。若ダニは幼ダニと同様に動物に付着し、吸血したのちに動物から離れ脱皮し成ダニになります。このように多くのダニは1個体が3回寄生します。
病原体の多くはマダニの卵にも移行できるため感染がさらに広がっていきます。
~マダニ媒介の感染症~
・バベシア症(犬に貧血を起こす寄生虫)
・ライム病(人獣共通感染症)
・SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とはマダニを媒介とした西日本を中心に広がっている人獣共通感染症です。
~感染経路~
動物から直接人へうつる「直接伝播」と動物と人の間に何らかの媒介物が存在する「間接伝播」があります。
SFTSの直接伝播では、SFTSに感染している動物に咬まれたり、引っ掻かれたりすること、体液や糞便・尿に触れることによって感染します。間接伝播ではマダニを媒介とした感染になります。
SFTSウイルスを保有したマダニによって伝播し、人と犬・猫はSFTSを発症します。
発症した人や動物との濃厚接触によって、人から人、動物から人、動物から動物への伝播が起こることがあります。特に猫は重症化し、死亡率も高いです。
国内でも人から人への感染やSFTSを発症した犬・猫の飼い主さんの感染事例も認められています。
~症状~
犬・猫にみられる症状
・発熱
・活動性低下
・下痢
・嘔吐
人でみられる症状
・発熱
・消化器症状
・神経症状
SFTSは飼い主様にとっても感染リスクの高い疾患です。
SFTSウイルスに対する特効薬は現在ない為、治療は対処療法のみとなります。
マダニの駆虫薬で予防ができます。SFTSの感染は季節問わず発生が報告されているため通年での予防が大切になります。

ノミ・ダニは年間での予防が必要
ノミ・ダニは通年で予防が必要です。
気温が13℃以上になるとノミ・ダニは活動が盛んになります。では、寒い季節は必要ないのでは?と思う方もいらっしゃるかと思います。寒い季節でも暖房の効いた室内で繫殖する可能性があるため、安心はできません。近年では温暖化の影響によって、暖かい日が増えノミ・ダニの活動期間も長くなっている傾向にあります。
ワンちゃん、ネコちゃんは外にでないという場合も飼い主様が外に出ることでノミ・ダニが服や靴に付着してワンちゃん・ネコちゃんが感染する可能性は十分にあります。
当院ではワンちゃんはフレーバー錠タイプとスポットタイプ、ネコちゃんはスポットタイプを取り扱っています。
手軽に購入できる市販の予防薬を使用している方もいますが、市販薬と動物病院で処方されるお薬では効果や持続性が異なるため市販の予防薬を使用している場合、完全に予防ができていないことがあります。
大事な家族のワンちゃん・ネコちゃんに感染させないためにもしっかり駆虫の効果があるものを選びましょう。

当院では、その子に合わせた予防薬を提案しております。気になる事やご質問などございましたらお気軽にご相談ください。



