みなさん、こんにちは。
夏休みも残すところわずかとなり、朝夕にはどこか心地よい涼しい風が混じるようになってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
季節の変わり目になりますが、熱中症や体調の変化には気をつけて過ごしましょう。
夏ももうすぐ終わりますが、わんちゃん・ねこちゃんのお耳の中は汚れていませんか?
耳の中に湿気がたまると外耳炎のリスクが高まります。特に、夏は注意が必要です。
今回は外耳炎についてお話しようと思います。
「外耳炎」ってどんな病気?
外耳炎とは、耳の入り口から鼓膜までの通り道(外耳道)に炎症が起きる病気です。

特に次のような原因や、その子の体質・構造が重なることで発生・悪化しやすくなります。
- アレルギー性皮膚炎: 犬の外耳炎の主因の約7割にアレルギー(アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなど)が関与していると言われています。柴犬やゴールデン・レトリーバー、シーズーなどは遺伝的にアレルギー性皮膚炎になりやすく、皮膚トラブルから外耳炎を発症するリスクが高いです
- 寄生虫: ネコちゃんの外耳炎では「ミミダニ(耳ヒゼンダニ)」という肉眼では見にくいダニが原因になることが多いです。耳の痒みが強く、黒っぽくバサバサした耳垢が大量に出ることが特徴です。(ミミダニは感染力が強いため、多頭飼育の場合は全頭治療を行うことが望ましいです。)
- 細菌や真菌(カビ)の増殖: 耳の環境が悪化すると、「マラセチア」という真菌(カビの一種)や細菌が増殖し、独特のニオイや汚れを引き起こします。また、皮脂を好むという特徴があるため、垂れ耳や皮脂の溜まりやすい耳道で炎症が起こることが多いです。
- 耳の構造(垂れ耳など): アメリカン・コッカースパニエルやゴールデン・レトリーバー、トイプードルなどの「垂れ耳」の子は、耳の密閉度が高く湿気がこもりやすいため、細菌や真菌が繁殖しやすく外耳炎のリスクが高いです
犬や猫は外耳炎になりやすい動物です。
外耳炎を起こすと、耳垢が増える・悪臭がするといった症状の他に、強い痒みや痛みが出ます。そのため、放置してしまうとQOL(=生活の質)が下がってしまう可能性があり、早期発見・早期治療することが重要になります。

症状として
言葉を話せない犬や猫は、行動や体の変化で耳のトラブルを一生懸命に訴えています。
以下のサインが見られる場合は注意が必要です。
・耳を掻く、床にこすりつける
・頭を何度も激しく振る・頭を傾けている
・耳の周りを触ろうとすると嫌がる・怒る(痛みがある可能性!)
・耳垢が増えた、色が黒や茶色っぽい
・耳から悪臭がする・酸っぱいニオイがする
・耳が赤くなっている・ 耳の中が腫れている
片側の耳だけに症状が出る場合もあれば、アレルギーのように両側の耳が同時に悪くなる場合もあります。
お家でも耳掃除した方がいい?
耳の中まで掃除しなくて大丈夫です。診察に来た際に、耳の中まで綺麗に掃除します。
お家で、綿棒などを使ってしまうと、汚れを奥に押し込むことになります。またやりすぎると傷つけてしまう可能性があります。
コットンなどを濡らして、見える範囲の汚れている部分を軽く拭き取りましょう!
さいごに
外耳炎は、いくつかの要因が重なって発症する場合があるため、完全に予防することは難しい病気です。しかし、耳道内を清潔に保つことで、外耳炎の発症や再発のリスクを減らすことができます。
ぜひ、愛犬・愛猫とのスキンシップの一環として、耳を触る練習をしてみてください。
耳の関するパンフレットがいくつか待合に置いてあります。気になる方はお手にとってみてください!

※耳垢の検査をして、点耳薬や内服薬が必要になることもあります。
耳の状態によってご自宅での点耳薬や病院で点耳するタイプの薬剤もあります。



