こんな症状はありませんか
- 多量の水を飲む
- 多量のおしっこをする
- 食べているのに痩せてきた
- 太ってきた
上記の症状に心当たりがある場合は内分泌系の疾患にかかっている可能性がございます。
内分泌科の病気について
●ワンちゃんで多い内分泌科疾患
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甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモン欠乏に起因する疾患である。犬で多く、猫でまれである。犬で一般的にみられる臨床症状として、内分泌性脱毛、ラットテイル、色素沈着、角化異常、再発性膿皮症などの皮膚症状、外耳炎、活動性低下、悲劇的顔貌、肥満、徐脈などが挙げられる。
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クッシング症候群
クッシング症候群の犬は、過剰なグルココルチコイドの作用によって、多飲多尿、多食、腹部膨満、筋肉の萎縮、脱毛、皮膚の菲薄化、面皰(にきび)、パンティングなどさまざまな臨床症状を示す。画像は副腎の拡大像。
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アジソン病
アジソン病は若年~壮年の雌犬で好発し、グルココルチコイドおよびミネラルコルチコイドの不足により、虚弱、体重減少、食欲不振、嘔吐、吐出、下痢、血便、多尿、乏尿、徐脈、低体温、振戦、痙攣などの症状が発現する。
●ネコちゃんで多い内分泌科疾患
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甲状腺機能亢進症
甲状腺機能亢進症は猫ではきわめて一般的であり、犬ではまれである。症状は様々で、よく食べるが痩せてくる、嘔吐、下痢、食欲不振、多飲多尿、脱毛、多動、興奮、呼吸促拍など様々な症状を呈する。画像は心臓が拡大した像。
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猫の糖尿病
猫の糖尿病の主な臨床症状は多飲多尿、多食、体重減少である。猫の糖尿病に続発する病態として最も一般的なものは糖尿性末梢神経障害である。一般的には後肢のふらつき、歩行不全がみられることもある。
当院の内分泌科疾患の診断
一般身体検査
視診、触診、聴診などの一般的な身体検査をします。
血液検査
様々な項目を検査し、栄養状態や肝臓、腎臓などの臓器の状態を調べます。
内分泌疾患の多くはホルモンの測定によって診断ができます。甲状腺や副腎皮質の状態などを血液から検査します。
尿検査
多くの内分泌疾患で多飲多尿が見られます。尿中の成分を検査することで体内の変化についても調べることが可能です。
画像診断(腹部レントゲン・超音波検査)
内分泌腺の評価のために画像診断で状態の確認を行います。適切な治療を選択するためにも重要な検査です。
当院の内分泌科治療の流れ
当院ではしっかりと問診と身体検査を行い、飼い主様の不安と疑問が解消できてからの処置となります。
少しでも不安や疑問がある場合は何でも聞いて下さい。解決できるまで何度でも説明します!
1 初めての来院時
まずは問診をします、内分泌疾患は、犬種・猫種、年齢などによって、なりやすい病気があります。
内分泌以外の疾患で似たような症状が出ることもあるので、その可能性も考えていきます。
2 検査
問診により、疾患にあたりを付け、血液検査・レントゲン検査・エコー検査など必要な検査を行います。
3 治療
検査によって診断が付くと治療に移ります。
内科治療・外科治療など、疾患によっては、複数の治療法を合わせて行います。
食事やサプリメントで管理できる場合もあります。